『いろはカルタに潜む 江戸のこころ・上方の智恵』--[☆☆★]-



2001/09/14(Fri) 10:26に書いた記事に2005年8月23日Yahoo!にて加筆訂正
藤本義一杉浦日向子著(小学館ジェイブックス)1200円


 いろはガルタが上方と江戸で違うのは
当たり前みたいなもんでしょうが、それぞれに
ついての能書きっていうのはナカナカ目に触れない。

 江戸カルタについての杉浦日向子の解説については
さすがだなぁ、ですが、上方カルタについては
藤本義一は適当なことを言ってる気がする(笑)。
「ホンマかぃな」

 もともと嘘っぽいオッチャンですが、
博学はたしかなので、まあ面白い・・・けど
もうちょっと突っ込んで欲しいので、☆一つぐらいマイナス。

 「めくら」と「かったい(ライ病)」について
差別用語扱いで絵柄削除になってるのも減点。
文化とか史料とかを「編集」することは焚書坑儒になりかねない。
 言葉が無くなったって差別は無くならない、
って考えのもと、中学生で「差別用語保存会」って
反逆的なクラブを作ったこともある俺の感想です。
 こういうのって出版社が抗議を受けるのを嫌がってるだけで
それ以上に深くモノを考えてる気がしない。

 1998年の刊行です。俺は古本屋で400円で
買ったけど、もう新刊じゃ手に入らないかな。

http://blogs.yahoo.co.jp/ruminn_master/9941092.html